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二人椀久

微熱が続いて養生しております。

そんな時間を使って、ちょっと「二人椀久」なんぞじっくり聴いてみました。

作曲年代は1774年(安永三年)。

抜き差しがあると、後半がどうしてもチャカチャカとお三味線ばっかり目立って演奏する曲、というイメージになってしまうのですが、全曲通すと「二人椀久」って、やっぱりよく出来た良い曲なのね。


と、しみじみ感じた次第です。はい。


そして、お唄が難しい(ー ー;)

唄い出しの「たどり行く」
「干さぬ涙」
「とても濡れたるや」
「行く水に」
「振られず帰る」
「筒井筒」

など、唄の難しさ満載。


唄をどんな人が唄うかで良し悪しが決まる…そんな曲だなぁ、と。

まぁ、もちろんどの曲にも共通していますが…。


「二人椀久」の筒井筒の部分は唄の良い方が唄われると、こんなに良いものなんだなぁと聴き惚れます。


筒井筒…若い時にはさほど気にもとめず(まぁ研究不熱心なせいですが)おりましたが、ここ最近になって、「ういこうむりの(初冠の)」からの流れが在原業平にかけての歌詞になっているということを読んで、ほぉーっと、感動したのでした。


松山と椀久との恋模様に、この「井筒」の一節を持ってくるところが、なんともニクい作曲。


そして、筒井筒の唄のなんと熱いことか。

在原業平が紀有常の娘に送った相思相愛の歌。

本行(能)がベースで、お三味線は単調なリズム、しかしながらその上に熱い想いを唄に乗せる。


熱いからこそ重くなりすぎるとしんどい…そこは唄方さんの聴かせどころか~。


お囃子さんの掛け声も独特に色を添える。


筒井筒…実は凄いやないかぃ(T ^ T)


唄を聴かせておいて、後半はお三味線の技を派手に披露。

そして、最高潮に達したのちの「廓(さと)の三浦女郎様~」の、聴くものも演奏者もホッとさせる曲調。

ほんのりとした中にも少しお色気もありで…ここもステキな部分です^ ^


緩急が程よく使い分けられて曲筋をはっきりと見せることができれば、あぁ、やっぱり良い曲なのね、と。


今さらか?

…失礼しましたm(_ _;)m


よきお勉強をさせて頂きました^ ^


そしてなんと、先日、本邦初公開という「タマ」三重奏という機会がありました。

この「タマ」、大抵はタテ三味線が技を見せる「タマ」を弾いて、ワキ以下はトッテンチンリンという繰り返しを弾いています。

ですが、この「タマ」の中のひとつの部分が、タテ、ワキ、三枚目、と、見事に三重奏になっていて、それが痺れるほどカッコよかったのです。

私、三枚目を弾かせて頂いていたのですが、一所懸命弾きながら年甲斐もなく(カッケー!)と心の中で叫んでおりました。

椀久一曲で約40分という長さでしたが、客席にいたお弟子Mちゃん、同じくお友達Tちゃんも少しも長くなかったし、感動したと話しておりました^ ^


私もいつか、この三重奏を組み込んでの『二人椀久』が弾いてみたい …と、切に思ったのでした。


全曲やるかな?(^_^;)

『二人椀久』
舞踊で見るのもいいけど、音曲だけで想像して聴くのもまた良いものです。



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