今回は観たり聞いたり‥ではなく、本を読んで、ということですが‥
読んでいる本の中の情景に、今の自分にも同じように聞こえて来る声を聞くのが、不思議な感じがして面白いです😊
江戸時代のお話なのに‥
「今月の○○座は、よぅ入ってるらしい。」
「今年のお正月は○○○より○○の方が入りが良かった。」
「今度のは仕掛けが面白いらしいで。」
何百年も経つのに‥今も同じような言葉が聞こえて来る。
不思議で面白い世界やなぁ思います😊
そういえば‥
お囃子マンの祖母は芝居茶屋の看板娘やったらしいです。
初代太明藏であるおじいちゃんが、「この人やったら鼓打ちとしての自分を支えてくれる。」と、思い、日参したそうです。
そして、実際にお祖母様は生涯初代を支えられ、なんと初代は1週間も続く還暦記念の会をされた、と聞いています。


写真はその時のもの。
そして、私が幼い頃から「おおにしのおばちゃん」と呼んでいた、私の母方の祖母の長姉がいるのですが‥。
「おおにしのおばちゃん」は、なんと初代太明藏さんとはお茶飲み友達だった‥と、ずいぶん後から知ることになり‥全く人生には、自分の知らぬところでどんな繋がりがあるのか、と驚くばかり。
芸事が大好きだったという「おおにしのおばちゃん」。
なるほどです😅
さて、60代後半で惜しくも鬼籍の人となった初代ですが‥
溝口健二監督の映画の音楽も担当し、映画の中に生きています。
鼓が大好きで大好きで‥
「渦」の近松半二とは、時代も生業も違えども、好きなものに身を投じた人の人生‥どんなものだったんだろう。
亡くなった義母は初代にそっくりで、まるで生きておられるかのように沢山の初代のお話を聞きました。
そして義母は娘でしたが、私の母は初代の舞台を見ていた人でした。
「みさをちゃん(←母の名前)、今月、ためぞうはん出てはんで。みにいこか(^^)」
と、曽祖母が母を誘って、二人で見に行っていたらしいです。
母の話ぶりからして、さぞ楽しい時間だったのだろう、と‥。
私も連れ立って一緒に行きたかったな😊
何百年も続く文化、伝統芸能があるということ‥これは世界から見ても素晴らしいことだそうです。
守りつつ進化しつつ新しい世代へ‥
続いて欲しいと切に思います。
微力ながらも‥がんばらねば💪
(写真は個人所有なので無断転載はお控え頂けると助かりますm(_ _)m)