文楽夏休み公演
第二部
『鑓の権三重帷子』
通称「やりごん」
まず…鑓の名手という権三ですが、槍を使う場面はナシということで…^^;
笹野権三、名前は“ゴンザ”だけど、とにかく二枚目なの(笑

「しんとろとろりと見惚れる男」
いつの時代もイケメンには見惚れるということですな(^^)
この権三、同僚 川側伴之丞の妹の彼氏です。
と言っても、なんか煮え切らない優男なんです。
結局、その煮え切らなさが自分の首を締めることになっちゃうんだよね(ー ー;)
当時、武士にとって、茶道も仕事の為に必要だったそうです。
大きなお茶会で師匠の代役を務める位置になろうとする野心と、その優柔不断な性格が…見事に災いしたね。ゴンザ(ー ー;)
おまけに変にイケメンだったせいで、熟女の心に火をつけちゃった。
この熟女、権三の茶道の師匠 浅香市之進の奥さん「おさゐ」。
三人も子供を産んだけど、そうは見えない身体つき、なんだって(O_O)
近松さん、表現の仕方がやらしーぞ^^;
おさゐ…「娘婿に権三を」とか言ってるけど、実は絶対、自分が好きやん(;^_^A
というのは、私の個人的主観です。
でないと、あんだけヤキモチ焼かへんって(笑
結局、その熟女の悋気でとんでもない展開になっちゃう。
おさゐよ…市之進の留守を守る賢夫人ではなかったのか?^^;
まぁなんていうか…内容的にはどうってことない物語だと…私は思いますσ^_^;
でも、演出がいい♫
落馬した伴之丞が怪我して出てくるとことか、数奇屋での障子越しの怪しげに見えるシルエットとか、樽の底開けて逃げ道作るとか。
そして、後半の伏見での盆踊りの場面♫
ここはほんまに何度観てもよろしいなぁ~♫(´∀`*)
盆踊りと言っても、河内音頭みたいなんとは趣が違います^^;
たくさん並んだ義太夫さんの音曲と盆踊りを踊る団扇を持った男女、橋を渡りながら踊るツメ人形達…やがてそこへ現れる権三とおさゐ。
2人の衣装も夏らしく粋でとってもとってもステキ♡(´∀`*)
やがて市之進が現れ…妻敵討(めがたきうち)。
哀しい場面の後ろにはツメちゃんたちの盆踊りと、遠音のお三味線とお囃子の音。。
ひゃ~~もうなんとも言えない切なさと高揚感がたまりませんヽ(;▽;)ノ
86歳の人間国宝 吉田文雀さんの遣われる「おさゐ」。
熟女の色気むんむんで、押しもすごいです^^;
一見の価値ありです♫
『鑓の権三重帷子』
オススメします♫