長唄は基本的に舞台上ではお唄とお三味線が別々ですので、弾きながら唄うのはお稽古の時や、日本舞踊やお囃子とちょっと合わせる…とかいう時がほとんどです。
さて。
この弾き唄い。
意外に曲者です。
慣れていないと、ノリ(速さ)が微妙に違ったものになったりします。
録音して聴き返すと…。
「あら…何だかノリがベタッとしてる。」
とか
「あ、こんなとこではしょっちゃダメじゃん。」
とか
「勘所あぶなーい。」
とか
いろいろ出てきます。
長唄三味線の“難しい部門”の伏兵。
それが弾き唄いです。
あぁ、たかが弾き唄い。
されど弾き唄い。