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Author:imahujiwakami
長唄三味線と古典芸能に携わって日々過ごしております。
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出演情報

『太明藏・太明十郎の会』
【開催日】 4月2日(日)11時開演br 【料 金】 4000円 br 【会 場】 大阪大槻能楽堂06-6761-8055

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ご訪問に感謝♪


長唄のお三味線というのは、師匠や上手な人と一緒に弾くと、いろんな意味で引っ張ってもらえて、上手に弾けます。


でもこれは、あくまで「上手になったような気がする」ということなのです。


一人で弾いた時にどれくらい弾けるか。


一挺一枚(三味線方一人、唄方一人)で演奏した時には調子、勘所…間の取り方などが顕著に現れてしまいます。


ここ最近、それを強く感じることがあるので…三味線弾きというのは色々な自己鍛錬の場が必要だな、と思います。


自分の鍛え方は人さまざま。


無我夢中でやって、しばらくしてから「あれが良かったんだな。」と思える鍛え方が出来ていればいいですね。


師匠や上手な人の演奏エッセンスを自分に取り込んで、自分のエッセンスに出来るかどうか。


そして自分の現時点の技術段階での鍛え方を知る。


これ、とても大切なんだと思います。


「自分探し」

ではなく、

「自分の鍛え方探し」


まだまだ模索中です。



先日、春の「第九回 太明藏・太明十郎の会」について嬉しいお話を頂く機会がありました。

「太明藏・太明十郎の会」は望月太明藏と望月太明十郎兄弟門下によるお囃子のおさらえ会です。

ほぼ二年に一度で、今年は第九回。


そして今回は初代望月太明藏 50回忌と二代目望月太明藏の27回忌追善公演でした。

追善公演、50回忌の次は100回忌が殆どなので、太明藏・太明十郎兄弟、本人たちにとってはこれで最初で最後の初代追善公演となりました。



そして、今回の特別出演には初代からご縁を頂いている文楽座さまより吉田玉男様、桐竹勘十郎様にお越し頂き『二人三番叟』を演じて頂きました。



お囃子の会なので望月太明藏社中も出囃子で。
(文楽公演の時は御簾内での演奏が殆どです)



素晴らしい舞台に客席も満席で、楽屋ももぬけの殻となっておりました。


その「二人三番叟」について、ある方より嬉しいお話を頂きました。

「玉男氏、勘十郎氏、御両人の三番叟を本公演で観ることがほぼなくなった今、とても貴重で、さらに追善公演での特別出演という大変意義のある舞台でしたですね。」


…今回の「三番叟」…文楽をお好きな方には、その希少さをご理解頂いているのですが、業界の方にその辺りを感じ取って下さる方がある、ということはとても光栄で、帰宅後、すぐに太明十郎に伝えました。

東京在住の方で、会から何ヶ月も過ぎてからお目にかかれたということもあり、本当に感心されて話して下さったご様子がとても嬉しくて、それだけでもお目にかかれる機会があって良かったなぁと思ったのでした。


そして改めて、文楽座の皆さまにご都合良く会にお越し頂くことができ、お客様にも喜んで頂くことも出来まして何より有難く、僅かながらでも初代、二代目への供養をさせて頂けたのかな…という思いでおります。


第10回に続くよう、私も頑張ってお手伝いせねば、と気が引き締まります。

有難いお話を頂き、本当にありがとうございましたm(_ _)m
お三味線を弾いていると「間」という言葉に触れることが多いです。

まぁ長唄だけじゃなく、全ての芸術に通じるものだとは思いますが…。


楽譜に書き入れることが難しい「間」。

長唄という音楽を最終的に作り上げる材料なのかも…と、思います。

「間」は固定されたものではなく、実に様々。

攻める「間」
安定した「間」
コケる「間」
きれいな「間」

など。

「間」が悪い
「間」がきれい
「せき間」(せっついてつんのめって行くような間)

などと言われます。

プロ同士の演奏の時には「攻める間」を使ったり、お弟子さんとの演奏の時には「安定した間」を使い分けるなど、「間」の使い方は実に様々。


音符と音符を繋げる空間。

この空間をどう使うかで音楽の良し悪しが決まるわけです。


この「間」について、4月に嬉しいことがありました。

お囃子の会に門下4名がお三味線で出演させて頂きましたが、その際、ベテランのお囃子さんから「皆んな間がきれい」と褒めて頂いたのです。



お囃子さんから「間」を褒めて頂けるということはすごく貴重なことなので、すごく嬉しい☆

これは、普段、お囃子マン(主人)から「そんな風に弾いたら囃子が入られへんで。」とか「そんな間やったら、囃子が打ちにくい。」と注意されるので、知らず知らず「間」というものに重点を置いてお稽古しているからなのかもしれません。

有難いことです。

しっかりと自分の稽古を受け止め、安定した演奏をしてくれたお弟子さんもまた素晴らしく、有り難いと思いました。


そして、それとは別の場面…
先頃の演奏の仕事場で、替手の間がきれいと褒めて頂き…これはまた嬉しい思いでした。

や…もちろん、他にはいっぱいダメダメもあるんですが、その中で、です!(笑

褒めてもらったら嬉しくなるので黙ってられないσ(^_^;)


本手(主旋律)に対しての替手。

先に出たり、後を追ったり…しかも高速、低速様々。

これはうちの師匠に長年叩き込まれて来たので、自然と身体が反応してしまうというかなんと言うか…笑


そして、本手をしっかりとした間の人が弾くと、替手はものすごく弾きやすい。


本手がコケたり、間が揺れると、替手はとても弾きにくいです。

何せ、自分の手同士で弾くのではなく、他人様同士で弾くのですからw

本手はバチを当ててしっかり弾く。

これが間が流れない、ひとつの基本でしょうか。

かと言って、重くなってはいけません。

本手が重くなっても替手は弾きにくいです。

あと、三味線同士で弾く「合方」ではなく、自分一人で弾く独奏の「間」。

これはまた格別に「間の取り方」が難しい。

大きな曲、小さな曲、それぞれに合わせた「間の取り方」があります。

お唄との「間」も。

あぁ…長唄というのはなんて難しい音楽なんでしょうかね( ̄▽ ̄;)


たま~に褒めてもらって浮かれる時もありますが、自分の「間」については、まだまだ出来ていないことも本当に多いです。

私は自分の師匠とお囃子さんである主人から沢山のことを教えてもらっていると思います。

これは私にとって最大級の感謝のご縁なのかもしれません。

日本の音楽に不可欠な「間」。

センスだけのものではないと思いますので、しっかり心がけていこうと思います。


本日のおまけ☆
長唄演奏会「三橙會(さんとうえ)」より「鷺娘」トトロツの合方
今藤長三朗氏の本手が素晴らしいです☆

怖い夢

‪コワイ夢みた( ̄▽ ̄;)‬

‪長唄会の楽屋が暗い。‬

‪あまりに暗くて番組も見えないので無理やり電気をつける。‬

‪そしたら自分の出番まであと2、3番なのに、髪のセットも出来てなくて、顔もまだスッピンのまま。‬

‪慌てて顔に塗るファンデーションは何やらもろもろで、キレイに伸びず、ムラだらけ。‬

‪泣きそうになりながら支度をする横で先輩がひたすら喋り続ける。‬


‪恐ろしい以外のナニモノでもない。‬


‪ゆ、夢でよかった( ;∀;)‬


楽しかったビアガーデンのことでも思い出しとこ(^_^;)

「邦楽教育」

娘が中学の時の音楽の教科書。

たいそうご立派な邦楽のページがあり、ほぉー、と感心しました。

掲載されているカラー写真には、主人や私のよく知る邦楽演奏家さん方のお顔があり、娘も知ったお顔の方が教科書に載っていてウケていました。

で。

いつになったら授業で習ってくるのかと思いきや…。


ほぼまともに習わないまま3年間が過ぎました。

主に習ったのはヴァイオリンの実技。

ほぼ西洋音楽のみ。


教科書の内容には確か「勧進帳を聴きましょう」というのがあったような…。

うろ覚えですが

CDを聴く、というもの。


「勧進帳のCD聴いた?」


と、娘に問うと、首を横に。

だよね…(−"−)


先生が教えられないんだもん。


仕方ないですよね。


2002年から邦楽教育が導入される、と決まって雀躍りしたものの…何年たってもそんなに変わらず。

そのご立派な音楽の教科書は、ほとんど使われることなくきれいなままで無用の長物に…。


私は大阪の府立高校で7年間、三味線の実技指導をさせて頂きましたが(年一度、2コマ授業を三学年)、補助金カットでなくなりました。

いったい、外部講師が幾らの講師料をもらっていたというのか…。

電車賃とご飯を食べたらほぼ無くなるくらいの日給です。


現在、15挺ほどもあるお稽古三味線は、とある高校の倉庫に眠ったまま。

楽器は使わないとどんどん傷みます。

可哀想に…。


50分授業のふたコマで、基本の持ち方から教えて、「さくらさくら」を弾くまで。

たまに受講希望の父兄を含む15名ほどを一斉に兵隊稽古。


それなりに大変でしたが、高校生はある程度、楽器をこなします。

留学生でも「さくらさくら」を弾いて、楽しそうに唄います。

きっと、中学生も、小学校の高学年も出来ます。
(もちろん個人差はありますが)

お三味線じゃなくてもいい。


和太鼓ばっかりじゃなくて…もっと色んな日本の楽器の音に触れさせてあげて欲しいです。

雅楽、箏曲、何でもいいんです。

とにかく学校にいる間に本物の和楽器の「生音」を聞かせてあげて欲しいと思います。


私は学校関係者じゃないからわかりかねますが…学校規模でできる邦楽教育…それほど大変なことなんでしょうか?


邦楽演奏者が日本の「絶滅危惧種」という現状。


これも時代の流れ、と受け止めるべきことなんでしょうか…。


文化にお金はかけられない、って言うけど、オリンピックの開会式だって文化がないと成り立たないと思います…音や美術のないところで行進だけしますか?

発展して来た自国の文化を融合させてこそ世界のイベントじゃなかろうか。


もはや、自国の文化は電子音を使った少女の合唱隊とアニメだけなのでしょうか。


古典芸能。

世界遺産っていうけど、まだ現役です。

古典かもしれないけど、進化もしてます。

決してとどまってません。


日本の素敵な「音」たち。

でも…

無くなり行く音たち…。


考えるほどに寂しい思いでいっぱいになります…。

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