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imahujiwakami

Author:imahujiwakami
長唄三味線と古典芸能に携わって日々過ごしております。
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『太明藏・太明十郎の会』
【開催日】 4月2日(日)11時開演br 【料 金】 4000円 br 【会 場】 大阪大槻能楽堂06-6761-8055

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「邦楽教育」

娘が中学の時の音楽の教科書。

たいそうご立派な邦楽のページがあり、ほぉー、と感心しました。

掲載されているカラー写真には、主人や私のよく知る邦楽演奏家さん方のお顔があり、娘も知ったお顔の方が教科書に載っていてウケていました。

で。

いつになったら授業で習ってくるのかと思いきや…。


ほぼまともに習わないまま3年間が過ぎました。

主に習ったのはヴァイオリンの実技。

ほぼ西洋音楽のみ。


教科書の内容には確か「勧進帳を聴きましょう」というのがあったような…。

うろ覚えですが

CDを聴く、というもの。


「勧進帳のCD聴いた?」


と、娘に問うと、首を横に。

だよね…(−"−)


先生が教えられないんだもん。


仕方ないですよね。


2002年から邦楽教育が導入される、と決まって雀躍りしたものの…何年たってもそんなに変わらず。

そのご立派な音楽の教科書は、ほとんど使われることなくきれいなままで無用の長物に…。


私は大阪の府立高校で7年間、三味線の実技指導をさせて頂きましたが(年一度、2コマ授業を三学年)、補助金カットでなくなりました。

いったい、外部講師が幾らの講師料をもらっていたというのか…。

電車賃とご飯を食べたらほぼ無くなるくらいの日給です。


現在、15挺ほどもあるお稽古三味線は、とある高校の倉庫に眠ったまま。

楽器は使わないとどんどん傷みます。

可哀想に…。


50分授業のふたコマで、基本の持ち方から教えて、「さくらさくら」を弾くまで。

たまに受講希望の父兄を含む15名ほどを一斉に兵隊稽古。


それなりに大変でしたが、高校生はある程度、楽器をこなします。

留学生でも「さくらさくら」を弾いて、楽しそうに唄います。

きっと、中学生も、小学校の高学年も出来ます。
(もちろん個人差はありますが)

お三味線じゃなくてもいい。


和太鼓ばっかりじゃなくて…もっと色んな日本の楽器の音に触れさせてあげて欲しいです。

雅楽、箏曲、何でもいいんです。

とにかく学校にいる間に本物の和楽器の「生音」を聞かせてあげて欲しいと思います。


私は学校関係者じゃないからわかりかねますが…学校規模でできる邦楽教育…それほど大変なことなんでしょうか?


邦楽演奏者が日本の「絶滅危惧種」という現状。


これも時代の流れ、と受け止めるべきことなんでしょうか…。


文化にお金はかけられない、って言うけど、オリンピックの開会式だって文化がないと成り立たないと思います…音や美術のないところで行進だけしますか?

発展して来た自国の文化を融合させてこそ世界のイベントじゃなかろうか。


もはや、自国の文化は電子音を使った少女の合唱隊とアニメだけなのでしょうか。


古典芸能。

世界遺産っていうけど、まだ現役です。

古典かもしれないけど、進化もしてます。

決してとどまってません。


日本の素敵な「音」たち。

でも…

無くなり行く音たち…。


考えるほどに寂しい思いでいっぱいになります…。

『老松』

【老松】

いわゆる和菓子の老松さんではなく、長唄の『老松』です。

今日…

あ、もう昨日ですが、紀州道成寺、靱猿、老松の地を弾きました。

老松を弾くのは少しばかり久しぶりな気がして…。

このところ会でも聴いてないなぁ~なんて思ってました。

老松、派手ではないけどすごく良い曲でカッコよくて泣ける。

全編良いんですが、特に前半の唄の文句(歌詞)。

「眠れる夢のはや覚めて 色香にふけし花も過ぎ、月に嘯き身はつながるる」

カ、カッコいー!(≧∇≦)

ここの箇所に来るたび、「あぁ、もっと勉強しとくんだった。」と思うんです。

(解説書ではサラッと流されてる感じなので^^;)

そして、ついているメロディーがまたカッコいい(๑˃̵ᴗ˂̵)

そしてさらに(自分のことはさておき)シビれるほどカッコいい生演奏を聴いたことがなくて…これは非常に残念で…。

自分なりのイメージを膨らませる。

こんなカッコいい旋律と歌詞が他の曲にあるかな!

っていうくらい、シビれます。

お能の「老松」からの長唄ということですが、これでまたお能の「老松」を観たくなるのです。

お三味線だけで弾く「神舞」の合方も、カッコよく、いわゆるスタイリッシュな合方♫

イケメンリーマン的(笑

後半は調子を上げての三下り。

初め渋くて華やかになって終わる。

いい曲です♫

余談ですが…。

こんだけ褒めてて、解説書には「筋そのものはまるきり支離滅裂であります。」と記載ありw

部分部分的に楽しめる。

そんなのも長唄のいいとこじゃん♫

と、思う今日この頃ですw

本日のお懐紙は朝顔で。


ガンのこと

癌に関するブログが目につきますね…。

ガンはホントにいろんなケースがあるので、それぞれのブログの内容に納得するような、しないような…。

一つの側面しか捉えられてないことも多いなぁ、なんて…。

かく言う私も身近なものは父母のケースしかまだ知りませんが…。


西洋医学の治療が効く人もいれば民間療法が効く人も…偽善的かもしれませんが、私はどちらもあると思います。

治療も日進月歩ですし…。

父は咳をし始めて、だんだん痩せて、微熱が出始めました。
悪性リンパ腫で、原発不明癌という最終診断でしたが、肺転移、最後は足の骨に転移。

闘病期間は放射線治療、民間療法、どちらも受けてほぼ1年。68歳。
お囃子マンの第一回お囃子の会当日の早朝に他界…まぁほんとに大変なことでした(ーー;)

母は5年前の7月に亡くなりましたが、2月まで本当に元気にしていました。
大腸ガンの検査して、問題なし、と言われたすぐ後に胆嚢癌を発症しました。ステージ4で余命3ヶ月宣告。
78歳でした。

一番負担が少ないという抗がん剤を受けたにも関わらず副作用がキツくて…すぐにメゲました。

抗がん剤でやられる体力の低下グラフと、緩和医療に入って最期に向かうグラフとを比べた場合、ほぼ抗がん剤での体力低下で亡くなる確率の方が高い、と思いました。

だから1分でも1秒でも長く穏やかに母と居られるであろう日々を選びました。
母もそれを良しとしました。

治そうとする「治療」を止めて、何も手を施すことなく最期を待つ…ある意味究極の選択です。

世の中に、こんなにも辛い「選択」はあるかなぁ、神様も仏様もないなぁ…と、泣きました。

「生きようとする」「治そうとする」のを止めることと同じ…。

それを母に言わなければいけない。

でも母も分かっていて「抗がん剤をやめたい」と言いました。
お薬に慣れていなかった母は78歳という年齢もあり、耐えることが出来なかったんです。

そこを「耐えろ」とは到底言えませんでした。


緩和医療に思いきれた一つの理由には母のお友達の体験談がありました。

ご主人がアメリカで快適な緩和医療を受けて亡くなられた、と聞いていたのです。

それがあったから、母も、家族も「治療をやめる」と、思い切ることができました。

父の頃には緩和医療がほとんど知られていなくて…治そうとする辛い治療が最期まで続きました。

ガンの治療の選択は年齢とガンの部位と体力にも大変左右されると思います。

民間療法で成功した!という人は、どちらかというと若い方が多いような気がします。

何れにしてもガンと闘うことに楽な方法はないような気がしますので、闘う時点で気力と体力と若さは必要だと思います。

両親の亡骸を見て、ガンというやつは身体を蝕むのだ、と強く思いました。


身内が癌になると、本当に色々なことを体験します。
(まぁ…この点は癌だけではないと思いますが…。)


だけど…一瞬で「その人」を亡くすよりは…ほんの僅かですが哀しくも幸せな時間をもらえます。

その時間をどう使うか…。


そして私の場合は両親から…これは世の習いです。

だから心を平静に保つことが出来たのだと思います。


若い人、特に小さなお子様がいる場合は…辛いことが多すぎますね…。


神様がおられるなら…どうぞ親を亡くした子供の悲しみを少しでも軽くしてあげられるようなことが、これからの人生に起こりますように…お願いします。


あれこれ書くうちに、とりとめのない文章になってしまいました。
お読み下さった方には、どうぞご容赦下さいませm(__)m


人生最高の…

嬉しいことがありました^_^


単純な人間なので褒めてもらうと喜びます。


最近、言われること。


「W先生仕込みですね。」


W先生=師匠のことです。


師匠の演奏を体感して知っている人に言われる機会が多くなりました。


全盛期の先生の演奏には到底届くはずもありません。


それは自分が一番わかります。



でも…


自分のお三味線を聴いてもらって、「W先生ですね。」と、言われるのは…何だか嬉しいです。


もしかしたらわたしの人生最高の出会いは師匠との出会いだったのかもしれません。


そんな風に思います。
夜も更けて参った。

音が大きくては近所迷惑。

「忍び駒」にて忍んで参ろう。

街中に住む辛さよの。

さて。

先日、道成寺へ行きました。


あぶらとり紙はお弟子さんへのお土産に♫


「花の外(ほか)には松ばかり 花の外には松ばかり 暮初めて鐘や響くらん~♫」


道成寺もので有名な唄いがかりです。

『京鹿子娘道成寺』では、曲のアタマに出て来ます。

でも

『紀州道成寺』では中盤に差し掛かった頃に出て来まーす。

しかも‥。

『京鹿子‥』では、その後、はんなりと「鐘に恨み~は~数々ござる~」

なんて言いながらも

「初夜の~鐘を~つく時は~」

なんて優しい雰囲気で唄が続きます。

さて『紀州‥』は違います。

「春の夕暮れ 来て見れば~」

「入相の鐘に花ぞ散りける」

しっかりとした力強いお唄に、お囃子とお三味線の音も加わり激しさを増します。

「思えばこの鐘怨めしやとて、龍頭に手をかけ飛ぶよと見えしがひきかづいてぞ入にける」

清姫=花子の恨みパワー炸裂です。

『紀州道成寺』は‥熱いです( ̄▽ ̄;)

でも、奏者はその熱さに呑まれてはいけません。

眈々と安珍を狙う清姫のごとく冷静な部分も持ってなくてはいけません。

難しや。

それにしても

お囃子かっこよすぎる。

唄も

お三味線も

カッコいい( ̄▽ ̄;)

長唄の中でも「紀州道成寺♫かっこいいですよねー!」って言われる曲です。

こうやって、自分でハードル上げてるし‥_| ̄|○



4/2、大槻能楽堂で弾かせて頂きます。

がんばりまっする(°▽°)

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