【長唄夜話その30】
長唄夜話…どれくらい進んだのかわからなくなりました( ̄▽ ̄;)
さて。
久しぶりの長唄夜話ですが…
読み返してみるといつもそんな大したこと書いてないなぁと思います。
お読み頂く方にはすみませんm(_ _)m💦
でも、「今日はこんな曲にこんなことを感じた。」ていうのを記しておこうかと…そんな感じです。
近々、『喜三の庭』という曲を弾かせて頂く予定です。
きみのにわ、と読みます。
この曲、前半はとても厳かな雰囲気、そして後半は柔らかくも粋な雰囲気で、とても素敵です🥰
調べてみましたら、なんと、前半と後半の作曲者が違うと言われています。
真実か否かは、その時代に行ってみないとわからないですね。
私は、こういうのは「絶対!」て思わないようにしています。
「こうだったのかもなぁ~♫」「でも
もしかしたらこうかもしれない。」と思ったりすることで楽しみを感じます。
前半の品格ある厳かな雰囲気も好きですが、後半の柔らかな粋さがなんとも言えません。
廓の秋を表されているのですが、特に、この後半に演奏される本手と替手の妙味💕
「粋」という言葉には実に様々な趣があるなぁと思います😊
この『喜三の庭』の後半の作曲は『正治郎連獅子』を作った三代目杵屋正治郎とのことで、「正連」と同じく華やかさと柔らかさを感じます😊
本手だけの演奏でなく、替手が入ってて抜群に素敵💕✨
そういう曲の一つだと思う『喜三の庭』🥰
私は本手を弾かせて頂きます😊
『喜三の庭』後半より抜粋
「尋ね廓の通ひ路に 七百年も昨日今日 菊の着せ綿うちかけに 桔梗苅萱女郎花
店清掻の 音につれて 色香争ふ出立栄 萩の錦か含める露の 玉揃ひ
末はまがきにせかれても 格子を覗く月影に 招く尾花の 忍び音は 実に面白き仙境なり 」
機会があれば素敵な長唄の秋の音色を是非お聴き下さい🥰

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