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imahujiwakami

Author:imahujiwakami
長唄三味線と古典芸能に携わって日々過ごしております。
愛犬は黒のトイ・プードル♪


出演情報

『ふたつの道成寺』
ワキタコルディアホール

よろしければお越し下さい。
2023.10.7(土)



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ご訪問に感謝♪


昨年の12/24『道行の美学」のことを少しづつ。

カメラマンさんによる写真ではないですが、お弟子ちゃんが舞台稽古の様子を撮ってくれていました。


『道行の美学』(主催:株式会社ワキタ)
@ワキタコルディアホール


文楽人形による長唄『三勝道行』舞台稽古前の様子。


当日に初めて人形をお持ち頂いての舞台稽古からの本番。


照明や大道具さんとの合わせもこの日が初めて。


ほぼ初演となる文楽人形での長唄『三勝道行』。




果たしてお客様と主催者さまに喜んでいただけるのか‥


各々がお持ちの芸に委ねての舞台であっても‥不安がないといえば嘘になる。


ご共演頂く皆様の芸の力を目の前で拝見拝聴し、その厚みに胸がいっぱいになったのでした。




大道具さんと、出ハケについて、段取りについて話をしてます。多分(笑
『文楽の魅力』
ワキタコルディアホール
(主催:株式会社ワキタ)
2020年2月1日(土)



早々に補助席も完売という満場のお客様に恵まれ、無事に終演を迎えることが出来ました。
(キャンセル待ちのままお越しになれなかった方々には申し訳ありません😞)

これもひとえにご出演頂いた皆様と支えて下さったスタッフの方々のおかげです。
心より感謝申し上げます。

また写真が届きましたら、諸々お伝えさせて頂きたいと思います(^^)

今公演を主催して下さった株式会社ワキタ様、そして携わって下さった全ての皆様に、まずは御礼まで…。




ありがとうございました❗️m(_ _)m✨

今藤和歌美

「梅の栄」

長唄『梅の栄』

明治三年。

『梅の栄』は、岡安喜三梅という女性の結婚記念に作られた曲、と言われています。

 素敵ですよね😊

喜三梅という名前にちなみ、「梅」という言葉が含まれ、品良くのどかでおめでたく、それでいて明るく元気な初春の雰囲気に作られています。

 羽子板で羽根つきをするような合方(三味線だけで弾く箇所」や、転調した二上り(にあがり)の、のどかでゆったりとしたお唄…紅梅や白梅、ほんのりとした薄紅梅の梅の花…美しい「日本の色」が見えるような…そんな名曲だと思います😊

この「梅の栄」には、「前弾き」というお三味線だけの「本手」と「替手」で弾かれる前奏があります。

 この前弾きには、今藤流特有の「替手」がつけられており、先日の公演では、その「替手」を弾かせて頂きました。 

少し不協和音のような音がするのに気付かれた方もおられるでしょうか? 

少し高めの音で「ホケキョ ホケキョ ケキョケキョ」と、ウグイスの鳴き声を表した手がついているのです。 

この「ホケキョ」の手。 

今藤の人にとってはごく普通…なんですが😅 

本手を弾く人にとっては、実に「間」の取りにくい「間」で作られており、他流派の方が本手を弾かれる場合、初めて合わすと、ほぼ、本手が止まってしまわれる、という「魔の替手」なのです😅 

なので、ほぼ、本手と替手が今藤同士の場合にしか弾かれません😅 

ちなみに、ホケキョを弾くのは替手の役割で、先日は私が弾かせて頂いてました。 


公演当日、お囃子さんで、この替手を習ったことのある方から「懐かしいですねぇ(^^)」と、言われました。 

最近、聞くことが少なくなっているのだと思います。

うちの先生は必ず弾かれますので、マンさんも、「先生、よく弾いてはったよなぁ」と言ってました😅 

雛鳥のすり込みと同じで、私はこれから入ったので、無いと寂しく感じます😅 

不協和音と少しいびつな「間」が、クセになる苦くて辛い食べ物のような…そんな感じでしょうか 笑 

 好きな人にはたまらない。 

嫌いな人には絶対不要w 

そんな「替手」が入った今藤の「梅の栄」です 笑

当日は二挺二枚(にちょうにまい)という編成で弾かせて頂きました。



長唄の演奏では、個々の演奏レベルが露わになる、最も緊張する編成ですが、素晴らしい先輩方に支えて頂きお届けすることが出来ました😊💦 

(特にイシハラホールは技量が顕著に現れます💧)

 自己採点の減点箇所は、今後は絶対に減点にならないよう…修練します💪✨

 そんな『梅の栄』でしたが、今回、お聞き頂いた方々より「梅の栄、良い曲だなぁと思いました。」とのご感想も頂き…嬉しかったです😊✨ 

(解説でホケキョの話をしようと思っていて、抜けておりました💧) 

もし、また今藤の『梅の栄』をお聞きになる機会があれば、「ホケキョ」に耳を傾けてみて下さいね(^^) 

ご静聴賜りありがとうございました

m(_ _)m✨
<

#長唄 #梅の栄 #今藤の替手はホケキョ #長唄は聴けば聴くほど面白い
ワキタ60th Anniversary 
イシハラホール伝統芸能シリーズ
 『歌舞伎舞踊と長唄の美学』 
~中村壱太郎丈を迎えて~ 
主催:株式会社ワキタ 


 去る1/27、稀有なリサイタルホールである イシハラホール を 株式会社ワキタ 様が再開場されて初めての古典芸能の会が開催されました。 


 カメラマンさんからお写真が届きましたので、お写真をUPさせて頂きます(^^)

 総合司会の毎日放送 福島暢浩アナウンサー の司会から始まり、「プレトーク」では演目解説、お囃子の解説をさせて頂きました。


「梅の栄」と「二人椀久」の説明。


お囃子は小鼓を分解して楽器の解説。

 
解説の後は素囃子の演奏へ。 

まず一曲目はニ挺二枚での『梅の栄』。

唄  今藤長一郎  今藤政之祐
三味線  今藤和歌美 今藤長三朗

 *1月、そして、再開イシハラホール初めての古典芸能の会、ということで、はんなりおめでたい「梅の栄」を演奏させて頂きました。 

二曲目は四挺三枚、お囃子が入っての『二人椀久』。 


唄 今藤長一郎 今藤政之祐 杵屋禄三
三味線 今藤和歌美 今藤長三朗 杵屋禄宣 杵屋寿哉
お囃子  望月太明藏社中

*歌舞伎舞踊との公演ということもあり、歌舞伎の演目としても有名で、さらには大阪に所縁のあるこの曲を演奏させて頂きました。

 演奏に関しての私感はまた後日…(^^; 

この後は休憩を挟んで公演後半へ♫ 

公演の後半は、歌舞伎俳優 中村壱太郎丈による素踊り『供奴』と『アフタートーク』。

日本舞踊 吾妻流のお家元でもあられる壱太郎丈の素踊り『供奴』には、沢山のお客様より「感動しました!」とのお声を頂戴しました。





私も、色々含め、改めて『供奴』ってこんなに見応えがある素敵な演目なんだ💕✨と惚れ惚れ…感動しておりました😊💦

立方、長唄、お囃子、狂言…力強い男性陣の供奴にシビれました✨

そして、コンサートホールという舞台を古典芸能の舞台に設えて下さった大道具さんには本当に感謝しております🙇‍♀️

『供奴』の後は『アフタートーク』。


僭越ながら私もご一緒させて頂くことになったのですが…(・_・;

アフタートークに出ることが決まった時の私の思いはただ一つ。

「お邪魔にならないように❗️」

でも、ついついお話を伺うのが楽しくて…😅

壱太郎丈は公演前日の26日に大阪松竹座にて『壽初春歌舞伎』の千秋楽を迎えておられ、三代お揃いでの舞台を終えられた感想や、今回の『供奴』への思いなどのお話も含め、沢山のお話をお伺いすることが出来ました。

明朗快活な壱太郎丈✨

とても素敵な方でした😊✨

そして、公演オープニングから終演まで、良いお声と落ち着いた進行をして下さった毎日放送 福島暢浩アナウンサー 。

福島氏のお陰で、私も羽目をはずすことなく、何とか無事に時間通りに終演を迎えることが出来ました😅


当日、ご来場も頂きました広瀬依子先生にはNHKラジオ番組での公演紹介、そして、産経新聞文化部様には公演記事の掲載。
各方面、個人様からお店オーナー様まで、チラシでのご紹介。

ご遠方やお友達やご家族をお誘い頂いての多数のお申し込みも多く、お陰様でほぼ満場のお客様にお越し頂くことが出来ました。


雪が降るかも、というお寒い中を…心より御礼を申し上げる次第でございますm(_ _)m✨

今回、誠に僭越なことでしたが、公演に携わらせて頂くことになり、沢山のことを学ばせて頂きました。

壱太郎さんがアフタートークで「お染の七役」についてお話しされていましたが、本当に沢山の方の力を頂いて舞台は成り立つんだ、と実感しました。

自分の力なんてホントにホントに小さい💦💦

(や、お芝居をこなされる壱太郎さんはすごいですけども💦)

凹む⤵︎⤵︎時あり、浮かれる⤴︎⤴︎時あり…

様々な出来事に自分を見失いそうになる時もありましたが、関わって下さった皆様が本当に温かくて…

諸々、段取りよく運ばないこともあったと思いますが、未熟な私に辛く当たることもせず…公演の成功に向け…守って頂いたと実感しております。

振り返れば振り返るほど、その有難さが身に染みて…数日を経て、今また胸に迫るものがあります。

そして…

最後になりましたが、この度、『イシハラホール 伝統芸能シリーズ』と題し、公演を主催して下さいましたイシハラホールオーナー 株式会社ワキタ 代表取締役社長 脇田貞二様。

この公演は脇田社長のご尽力無くしては本当に成し得ませんでした。

大阪で古典芸能の会が激減している中、この度の素晴らしいホールでの公演開催。

出演者及びご来場のお客様からも多数のお喜びの声を頂戴し、皆が心から喜んでおります。

(妹弟子の感動メールには、公演の感想と、“あぁワキタの社長さんありがとう” とまで書かれていました 笑)馴れ馴れしくて申し訳ありませんm(_ _)m

改めまして、深く御礼を申し上げる次第でございます。

長くなってすみませんm(_ _)m💦

もひとつ最後に…

応援を頂きました全ての皆様へ。

ありがとうございました😊✨

精進してこれからもボチボチ頑張りますm(_ _)m

今藤和歌美 拝

*写真掲載許可済み 

 撮影:フォトエイプ 井上 タケシ  

#線 #お囃子 #望月太明藏社中 #美

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