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Author:imahujiwakami
長唄三味線と古典芸能に携わって日々過ごしております。
愛犬は黒のトイ・プードル♪


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『ふたつの道成寺』
ワキタコルディアホール

よろしければお越し下さい。
2023.10.7(土)



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4/2は「お囃子の会」でしたが、私のお三味線の門下生から4名の方が出演して、会に花を添えてくれました^_^

「正治郎連獅子」
「元禄花見踊」
「外記猿」
「小鍛冶」

という4番でした。

お弟子さんが演奏する時には「タテ」というお三味線の一番格上の役どころに座って弾き、師匠は「ワキ」につくことが多いです。



お三味線を舞台で間違わずに弾く、ということはなかなかプレッシャーのかかることで、音程、勘所(抑えるポジション)、楽器のコンディションなどが難しいです。

おさらい会では、長唄さん(唄方、三味線方ともに)や、お囃子さんも、皆プロの方が全力で、「タテ」の場所でお三味線を弾くお弟子さんをサポートして下さいます。

長唄の舞台は「総合芸術」。

唄がズレても、お三味線がズレても、お囃子がズレても、曲が成り立たないので‥。

そして、お弟子さんの演奏が成功することに、もう一つ大きな役割を持つ人が♫

それは「後見」さんです。

お弟子さんの背後にひっそり‥と座っておいでの、この方は「長唄」さんです。



だいたいは三味線方の人がこのお役を引き受けて下さることが多いです。


後見さんの役割はザッとこんな感じ↓

•糸の伸縮で調子(音程)が狂って来たら、背後から糸巻きを調節する

•曲の中で調子が変わる時に手助けをする

•お弟子さんが緊張して、どこを弾いているかわからなくなった時には、背後から小さな声で「3 4 5~」など、勘所を言って立ち直らせる(お芝居のプロンプ的役割)

•糸が切れたり、皮が破れた時には、後ろからサッと引き取り「替え三味線」を出す


などなど、生演奏の舞台では、この「後見」さんの役割はとても大きいです。

後見さんがいると「ワキ」についている「師匠」は、安心していられます^^;

今回も門下生の後見をお願いして、調子(音程の上げ下げ)や、替え三味線の段取りなど、下ざらえ(リハーサル)当日ともにお世話になり、4番ともとても上手に演奏が出来たのでした^_^

「小鍛冶」


「外記猿」


「元禄花見踊」


「正治郎連獅子」


皆さん、それぞれの役割のプロの演奏者が全力を挙げてお弟子さんの演奏を成功させようと神経を使って下さいます。

なので、長唄さんとかお囃子さんはけっこう重労働だと思います。

入れ替わり立ち替わり舞台に上がられる姿を見て「男の仕事やなぁ。」と思ってましたσ(^_^;)

今回は全29番もあり、役割分担しているとはいえ、ホントにお疲れになったことと思います。


でも、会の当日まで一生懸命お稽古して、それぞれ演奏を終えたお弟子さん達の笑顔を見ると、「あぁ、よかった。」‥って、思うのです^_^

共演して下さった皆様、ありがとうございました☆

また次に向けて頑張りますのでよろしくお願い致します♫








※写真の無断転載はお控え下さいm(__)m

撮影:西村宣世


私は写真が好きです。

まず、今回のお囃子の追善会の番組を作成するにあたり、在りし日の初代と二代目のお写真を掲載しようという話になりました。

↓第九回太明藏•太明十郎の会 番組より


それは、初代が無類のカメラ好きで、当時の写真がたくさん残されていた事に始まりました。

初代が残した写真は、舞台写真からスナップまで、活き活きと当時の人物や現場を捉えていて、とても素敵な写真ばかり。









この残された沢山の白黒写真を見て私が感じたのは、「手にとって見る歴史」は大切だな、ということでした。


聞いている歴史、というのとはまた重みが違うのです。


二年に一度の(今回は1年延びましたが)お囃子の会もお陰様で第九回を迎えました。


しかし…舞台写真はあるものの、楽屋風景の写真がほとんど残っていません。


出演者の皆さん、出番前は緊張の、そして出番の後には最高の笑顔が見られます。


演奏が上手くいっても上手くいかなくても、「舞台をやり遂げた」という気持ちが顔に表れます。


「皆さんの表情を写真で残したいなぁ…。」


そんな思いに駆られました。


そこで、数年前に乙女文楽の吉田光華先生とのお仕事で頂いたご縁から、女性写真家の西村宣世さんに撮影をお願いする事にしました。


西村さんに相談をして、私のワガママな依頼を快く受けて頂き「楽屋にカメラマンさんが入ります。」と、関係者の皆さんにも許可を得て、当日を迎えました。


朝早くから終演後まで、かなりの枚数だろうと思ってはいましたが、データを頂いてびっくり!


実に西村さんが撮って下さった写真は楽屋風景から舞台まで、1000枚をゆうに超え、2000枚近くにもなっていました。


そのフットワークに皆、驚いています^^;


凄すぎる…(^◇^;)


誠意を持って仕事に取り組んで下さるカメラマンさん…写真から伝わってきます。


西村さんに撮影して頂いたお写真は、ささやかですが当方から進呈させて頂きました。

初代と二代目の追善会に関わって頂いた皆様に…ほんのお礼の気持ち。


落ち着いたら「追善会の記録」として、アーカイブしておきたいと思います。


誰かが見ても見なくても、それは初代が作った「望月太明藏」と「望月太明十郎」の、そして「望月太明藏社中」のお囃子の歴史として残っていれば、それで良いと思っています。


西村さんが撮って下さった素敵なお写真たち。

写っている方の許可を頂いたら、これからボチボチとUPしていきたいと思います^_^















『第九回 太明藏•太明十郎の会』
初代 望月太明藏五十回忌追善
二代目望月太明藏二十七回追善


去る4/2、お陰様でお囃子の会を終えることが出来ました。

撮影:西村宣世











開場前から並んで下さる方も。





当日はたくさんのお客様にご来場頂き、また美しいお花もたくさんで、会を盛り上げて頂きましたことを心よりお礼申し上げます。


太明藏と太明十郎門下によるおさらい会も第九回目を迎えることができました。

そして今回は追善会。


初代、二代目あっての「今」だと思っています…。

五十回忌を逃すと次は百回忌…ここでやらねば…で(^_^;)


追善会…と申しましても、規模は色々あります。

本当ならば…初代と二代目の活躍からすると、もっともっと盛大な会にするべきだったのかもしれません。

雲の上から「不甲斐ないことだ。」と見ておられたことかもしれません。

でも、今の自分達で出来る精一杯の追善会を…。

きっと気付かぬことや不手際も多かったことと思います。

それでも温かく見守って下さり、携わって下さった皆様に…

まずは心より感謝を申し上げたいと思います。


ありがとうございましたm(_ _)m


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