
4/2は「お囃子の会」でしたが、私のお三味線の門下生から4名の方が出演して、会に花を添えてくれました^_^
「正治郎連獅子」
「元禄花見踊」
「外記猿」
「小鍛冶」
という4番でした。
お弟子さんが演奏する時には「タテ」というお三味線の一番格上の役どころに座って弾き、師匠は「ワキ」につくことが多いです。

お三味線を舞台で間違わずに弾く、ということはなかなかプレッシャーのかかることで、音程、勘所(抑えるポジション)、楽器のコンディションなどが難しいです。
おさらい会では、長唄さん(唄方、三味線方ともに)や、お囃子さんも、皆プロの方が全力で、「タテ」の場所でお三味線を弾くお弟子さんをサポートして下さいます。
長唄の舞台は「総合芸術」。
唄がズレても、お三味線がズレても、お囃子がズレても、曲が成り立たないので‥。
そして、お弟子さんの演奏が成功することに、もう一つ大きな役割を持つ人が♫
それは「後見」さんです。
お弟子さんの背後にひっそり‥と座っておいでの、この方は「長唄」さんです。

だいたいは三味線方の人がこのお役を引き受けて下さることが多いです。
後見さんの役割はザッとこんな感じ↓
•糸の伸縮で調子(音程)が狂って来たら、背後から糸巻きを調節する
•曲の中で調子が変わる時に手助けをする
•お弟子さんが緊張して、どこを弾いているかわからなくなった時には、背後から小さな声で「3 4 5~」など、勘所を言って立ち直らせる(お芝居のプロンプ的役割)
•糸が切れたり、皮が破れた時には、後ろからサッと引き取り「替え三味線」を出す
などなど、生演奏の舞台では、この「後見」さんの役割はとても大きいです。
後見さんがいると「ワキ」についている「師匠」は、安心していられます^^;
今回も門下生の後見をお願いして、調子(音程の上げ下げ)や、替え三味線の段取りなど、下ざらえ(リハーサル)当日ともにお世話になり、4番ともとても上手に演奏が出来たのでした^_^
「小鍛冶」

「外記猿」

「元禄花見踊」

「正治郎連獅子」

皆さん、それぞれの役割のプロの演奏者が全力を挙げてお弟子さんの演奏を成功させようと神経を使って下さいます。
なので、長唄さんとかお囃子さんはけっこう重労働だと思います。
入れ替わり立ち替わり舞台に上がられる姿を見て「男の仕事やなぁ。」と思ってましたσ(^_^;)
今回は全29番もあり、役割分担しているとはいえ、ホントにお疲れになったことと思います。
でも、会の当日まで一生懸命お稽古して、それぞれ演奏を終えたお弟子さん達の笑顔を見ると、「あぁ、よかった。」‥って、思うのです^_^
共演して下さった皆様、ありがとうございました☆
また次に向けて頑張りますのでよろしくお願い致します♫



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撮影:西村宣世