【長唄夜話37】
どうも寝落ちしてしまったらしく、夜中に目が覚める。
少しぼーっとした後、図録を開いてみた。
東京の時に行きたいと思っていた「鏑木清方展」。

京都でも叶わず、図録を購入。
日本画は好きな方ですが、全くの素人。
大家のお名前を知らないことも大変多いです。
鏑木清方を知ったのは、歌舞伎座で思わず目が止まった絵がきっかけでした。
図録を読み進めると、なるほどお芝居を題材にした絵が多いのはお父上が戯作者だった、と。
芝居に登場する人物が、柔らかで美しい色彩と線で描かれ絵の中で生きている。
もちろん、芝居の人物だけではなく、他の絵も…
きれいなぁ…
と、しばし見惚れる。
静かな時間やなぁ…と、落ち着く。
あ。
しまった。
長唄夜話やのに、絵の話になってる。
そうそう。
こんなことを思い、久しぶりに長唄夜話を書こうと思ったのでした。
私は、なぜか長唄を聴いているとき、日本画とシンクロすることがあります。
この前の長唄浴衣会に出ていた曲で『安宅の松』という曲がありまして、私はこの曲が大好きです。
1700年代に作られた、長唄の中でも古い曲の部類になりますが、古典の良さを感じつつ、瑞々しさも感じる曲だなぁと思っています。
そして、特にお囃子の入るところが好きで、何度聴いても飽きることがありません😊
この曲を聞くと、なぜかいつも日本画を思い浮かべてしまうところがあって…
日本画に見る、江戸時代の市井の子供たちが遊んでいる様子でしょうか。
一調(いっちょう)と呼ばれる、長唄と小鼓一調だけで演奏される箇所があり、そこの唄の文句のせいだと思うのですが…。
ちなみに、この一調の小鼓を打つ方の掛け声が大好きな方がいます。
品が良くてカッコいいのですよ😊✨
様々な演奏を聞くほどに、芸は、いくら弾いたり打ったりが上手に出来ても、品のないのはあかんなぁ…と、改めて思います。
自分の芸はさておきですが…悪しからず🙄
そんなことで、美しい絵画に癒しを頂き、今日からまた頑張ってお稽古に励みたいと思います💪✨
課題は山積みです。
なんだか取り止めのない話になりましてすみません😅
ではでは。